
小島よしお インタビュー
野菜嫌いの子供たちも、野菜好きになる!?
小島よしおの「野菜の歌」に、モロヘイヤ登場!


2007年、ユーキャン新語・流行語大賞トップテンに選ばれた「そんなの関係ねぇ!」で一世を風靡したお笑い芸人、小島よしおさん。その彼が最近、YouTubeチャンネルで再ブレイク中です。
人気チャンネルの1つは、「小島よしおのおっぱっぴー小学校」。小島さん独自の教え方、オリジナル教材を使った授業が「面白くわかりやすい」と、子供たちやその親御さんたちに大評判で、現在、登録者数は 11万人以上。
そしてもう1つが、運動や遊び、歌や踊りなどのチャンネル、「小島よしおのピーヤの休日」です。
楽しく学ぶ「おっぱっぴー小学校」に対し、「学校の休日や放課後みたいなチャンネルもほしい」とのことで、「真面目に遊ぶ」をコンセプトに、昨年6月に開設されました。
最近、小島さんは、その「ピーヤの休日」で、次々と野菜の歌を発表しています。次の歌はどうやらモロヘイヤらしい、という噂をキャッチして、都内のスタジオにてご本人にお話を伺いました。
野菜嫌いの子供だった小島よしおが、
野菜の歌シリーズを始めるまで
現在「モロヘイヤの歌」を準備中ということで、とても楽しみなのですが、そもそも「野菜の歌」シリーズは、いつどのように始められたのでしょうか?
小島さん:新型コロナが広がる前の10年間くらい、年に100回ほど子供向けライブをやっていたのですが、その中で「よしおのアルプス一万尺」や「グーチョキパーの歌」とともに、「野菜の歌」シリーズが始まりました。


小島さんご本人は、子供の頃は野菜嫌いだったと聞きましたが?
小島さん:母が沖縄出身で、ゴーヤもよく出たせいか、子供の頃は「野菜=苦いもの」という印象で嫌いでした。高校で野球をやるようになって、コーチに野菜を摂ることを勧められ、野菜ジュースをよく飲むようになりました。
その後、20代の暴飲暴食がたたり、30歳で逆流性食道炎になってしまいまして、その頃からようやく食事に気をつけるようになりました。オーガニックの野菜などを食べるようになって体調がもどり、野菜との距離が近くなりました。
子供向けライブで「野菜の歌」をやるようになったのもその頃です。当時ごぼう茶にはまっていたことから、「ごぼうのうた」を最初に作りました。
「GO GO GO GO GO GO ゴボウ!」という歌ですね。「ポリフェノール、とても豊富」「食物繊維もいっぱい入っているよ」など、栄養情報が入っていたかと思うと、「豊臣秀吉が好きだった」と歴史的な事実が盛り込まれて、情報満載の歌ですよね。
ピーマンが嫌いな子供たちが、
食べられるようになった!
ごぼうの歌に限らず、どの歌もただ楽しいだけではなく、野菜についての知識がたくさん詰まっていて、子供はもちろん、大人でも勉強になる内容です。野菜の歌シリーズは、どのようにして作られているのですか?
小島さん:僕はもともとWAGEという5人グループでお笑いをやっていて、解散したのですが、メンバーの一人、ミュージシャンでもある手賀沼ジュンが助けてくれています。事前に曲の雰囲気や歌詞にする内容をリサーチして、大枠を決め、それをまとめて手賀沼さんに曲にしてもらっています。
例えばモロヘイヤなら、「エジプトの方の野菜だから、アラブっぽい曲でいこうか」という具合です。できたものを僕が聴いて、また修正を加えるということを何回か繰り返して完成させています。


曲調もそれぞれ工夫されていて、楽しくて、勉強になる。小島さんの「野菜の歌」シリーズで、子供たちも野菜が好きになるのではないでしょうか。
小島さん:実際に、テレビの企画でピーマン嫌いの幼稚園児30人にピーマンの歌を披露したら、とてもうけてくれて、30人のうち29人がピーマンを食べられるようになってビックリ!ということがありました。
本当ですか?すごいですね。
小島さん:30人中29人ですからね。テレビの台本としては、歌を1回聴かせたところで食べられるようになるわけがないから、「やっぱり食べられないじゃないか、チャンチャン!」というオチになるはずだったのですが、予想に反してみんな食べられるようになってしまった!!
最初は「やらせ」なんじゃないかと思ったのですが、あとで幼稚園の先生たちに、すごく感謝されて、「あ、本当なんだな」と。
でも、わかります!ピーマンの歌は、「苦味を乗り越えて、キミたちは大人になるんだぞ」とか「中身が空っぽだけど、そこにキミたちの夢を詰めるのさ」とか、子供ごころをくすぐる内容で、リズムも衣装も素敵です。
これが、小島よしおの
「野菜の歌」だ!
(2021年7月 現在)
実は、資格マニア?
「ジュニア野菜ソムリエ」の資格をお持ちと聞きました。歌の内容を考えるときにジュニア野菜ソムリエの知識もフルに使われているのでしょうか。
小島さん:そういう面もありますが、忘れていることもありますし、やはり1回1回調べますね。モロヘイヤを調べるにあたっては、モロラボさんのサイトにもたどり着き、参考にさせてもらいました。
そうなんですか?それはありがとうございます!
小島さん:資格については、一時期、芸の幅を広げるために、いろいろ取りました。ジュニア野菜ソムリエもその一つです。他には、魚検定3級やキッズコーディネーショントレーナー、キッズカーディオ(有酸素運動)、筋肉系パーソナルトレーナー、アスリートフードマイスター、ファスティングマイスターなどです。あと「ナマハゲ伝導士」。
すごいですね!やはり、体を作る運動系や、栄養系、あとは子供さんにかかわる資格という方向性を感じますが、「ナマハゲ伝導士」も資格なのですか?
小島さん:自分の興味のある方向で選んでいった結果、このようなラインナップになりました。ナマハゲも「悪りぃ子はいねぇが~」って言っているので、一応「教育」カテゴリーに入ると思います(笑)。


もう一人の協力者、ハイジ工務店さん
次の野菜の歌はモロヘイヤだということですが、なぜモロヘイヤを取り上げることになったのですか?
小島さん:たまたまモロヘイヤを作っている農家さんを訪ねる企画があって、そこでモロヘイヤの歌を歌いたいなと思って作り始めました。残念ながら、その企画はコロナで中止になりましたが。
小島さんの歌で、モロヘイヤのことを皆さんに広く知っていただけると嬉しいです。大人でもよく知らない野菜について、今後もどんどんネタにして、人々の野菜への関心を高めていってほしいです。
小島さん:はい。野菜の歌は、とりあえず作れるだけ作ります。もうこの際、全部の野菜の歌を作ろうかと思っています。
ちなみに、今考えている野菜は、壁のリストにあります。


本当だ!たくさんありますね~。

左側が野菜の歌の候補野菜。一番上にモロヘイヤが!
被り物も、こんなにたくさんできているのですね。ひとつひとつ凝っていますが、誰が作っているのですか?

野菜の歌で使われる被り物の数々。
小島さん:同じ事務所の芸人で、新鮮なたまごというコンビのハイジ工務店が作ってくれています。ものづくりが得意でひとつひとつ手作りで作っています。
野菜の被り物だけでなく、ヤサイダーやハヤオキング、ハミガキングなど、僕のヒーローショーの衣装も作ってもらいました。野菜の歌に関しては、先に被り物がたくさんできて、歌を作るのが追いついていない状態です。
協力者がたくさんいてできている野菜の歌シリーズなのですね。

モロヘイヤの歌で使われるモロヘイヤの葉っぱの被り物。
年間100回やっていた子供向けライブでの経験が役立っている
「おっぱっぴー小学校」にしても、野菜の歌シリーズをやっている「ピーヤの休日」にしても、子供さんの学びに関わるチャンネルですね。小島さんは、大学は教育学部だったそうですが、大学での学びが今につながっているのですか?
小島さん:大学では、入学後すぐにお笑いのサークル活動に没頭してしまい、実は教職も取っていません。
僕の場合は、教育学部で学んだことよりも、子供向けライブの経験の方が役に立っている感じです。どうやって楽しいと感じさせるか、集中力が短時間しか持たない子供をいかに飽きさせないかなど、工夫が必要なのです。


畑も始めちゃった!
その名も「ピーヤファーム」!
今後の予定や、構想があれば教えてください。
小島さん:とりあえず、今やっている「おっぱっぴー小学校」の授業動画と、「ピーヤの休日」でやっている野菜の歌などをどんどん増やして充実させていきたいと思います。
また、野菜の歌をやっているうちに、歌だけでなく、野菜が実際どのように育つのかを子供たちに見てもらいたいと思うようになりました。そこで最近、都内に畑を借りてキュウリやモロヘイヤなどの野菜の栽培を始めました。畑でも、子供向けのオンライン収穫体験のようなイベントを企画しています。
それは素晴らしいですね!モロヘイヤも栽培しているのですね。
小島さん:はい。モロヘイヤは、借りている畑で指導してくれる人がいて、次これを栽培してみてください、と勧められました。
野菜順調に育っています🤩
— 小島よしお (@yoshiopiiya) May 24, 2021
きゅうり トマト 枝豆
今日さらに
モロヘイヤ 空芯菜 が仲間入り! #シェア畑#ピーヤの休日 pic.twitter.com/U1OmxTmErH
小島よしおさんの畑。名前は、Twitterのファン投票で「ピーヤファーム」に決定。
畑の名前はピーヤファームに決定しました。
— 小島よしお (@yoshiopiiya) June 7, 2021
ご意見ありがとうございました!
今日はきゅうりとトマトの誘引作業。
芽が出てきたモロヘイヤと空芯菜の
一部をお引越し。
そしてきゅうりを収穫して実食!!🤩
めっちゃ美味しかったー😁#畑#野菜 #ピーヤファーム pic.twitter.com/jpXXmUwJ7C
目の前で「モロヘイヤの歌」を歌ってくれた!
小島さん:最後に今、作りかけのモロヘイヤの歌をやってみますので、モロヘイヤの専門家のみなさんに、ご意見いただければと思います。
えっ、見せていただけるんですか? うれしいです!


私たちも、少しだけ感想や意見を伝えましたが、すでに歌の完成度は高く、目の前で聞けただけで大満足でした。
「モロヘイヤの歌」の制作に、少しだけ加われたような気がして、とってもハッピーな取材になりました。
そして、完成したのがこちらの動画。「モロヘイヤの歌」ぜひお聞きください!
小島よしおさん、モロヘイヤ応援隊に入隊!
実は私どもで「モロヘイヤ応援隊」を結成しておりまして、モロヘイヤ愛の強い人に入隊をお願いしています。小島さん、ぜひ、ご入隊をお願いいたします。
小島さん:えっ?それはありがとうございます!


ということで、その場で、モロヘイヤ応援隊入隊式が行われました。


小島よしおさんの隊員番号は、沖縄県久米島出身にちなんで「沖縄001」。


今日のお礼に、兵庫県上郡町産のモロヘイヤを小島さんにプレゼント。
本日はお忙しい中、ありがとうございました。
今後とも楽しい動画、楽しみにしていますピーヤ。