
「医食同源」を掲げる漢方生薬の専門企業ハーバルアイがプロデュース
薬膳宅配専門店「おかゆや」が作る「モロヘイヤおかゆ」


2019年、博多にオープンした薬膳宅配専門店
2019年10月、博多にオープンした「薬膳宅配専門店 おかゆや」さん。漢方の「五行」をベースに、自分の体調に合わせたお茶やおかゆがいただけるお店です。ここで「モロヘイヤおかゆ」を出されていると聞いて、福岡市博多区にある店舗にお邪魔しました。
宅配専門店なので、基本的には、電話やUber Eatsで注文し、届けてもらうシステムですが、店頭でもテイクアウトできます。また店内にはイートインのスペースもあり、今回は店内でお茶とおかゆをいただきました。(モロヘイヤおかゆは、生葉のモロヘイヤを使用しているため、取材に伺った2月時点では残念ながら品切れでした)


「薬膳宅配専門店 おかゆや」では、プレーンタイプの薬膳おかゆと、五行に対応する5種類のソースをトッピングしたおかゆが楽しめます。
そのほか、漢方薬剤師が五行に基づき、体質に合わせ監修した七種類の漢方ブレンド茶や、新メニューの薬膳麻婆豆腐や薬膳麻辣カレーなど、漢方の世界を堪能できるメニューが豊富に揃っています。
「モロヘイヤおかゆ」は五行の分類で「木=肝」
五行(五行思想)は、古代中国の自然哲学の思想。万物は「木・火・土・金・水」の五種類の元素からなり、それらは互いに影響を与えながら、変化し、循環しているとされます。「木・火・土・金・水」はそれぞれ「肝・心・脾・肺・腎」に呼応、身体の状態を知る上でも大切なものさしとなります。

「モロヘイヤおかゆ」は五行の分類によると、循環、代謝、発散、排泄、解毒、また感情をコントロールし、血液を貯蔵する「肝」が弱っている時におすすめのメニューになります。具体的な症状としては、ストレス、ホルモンの乱れ、目の疲れなどが該当するそうです。
事業主は漢方生薬の専門企業
薬膳おかゆの宅配というユニークな事業をされている会社は、同じ福岡の天神にある株式会社ハーバルアイ。「漢方生薬研究所」という漢方専門のECブランドを運営している会社です。代表取締役の橋口遼さんに会社の理念や創業の経緯など、お話をお聞きしました。

株式会社ハーバルアイ 代表取締役 橋口遼さん
橋口さんが起業したのは2013年。ネット通販のケンコーコムが、一般医薬品のネット販売規制に関する裁判で国に勝訴し、それまでストップしていたネット販売を再開した年です。
漢方薬の通信販売をスタートした理由の一つは、医薬品のネット販売解禁に魅力を感じたこと。もう一つは、ご自身が幼少期に患っていた小児喘息の治療に漢方薬を使っていた経験から漢方薬に馴染みがあったこと。そのうえ、漢方薬は即効性よりも長く用いることによる体質改善が治療の中心なので、リピート購入が基本であるネット通販と好相性という利点もありました。
医食同源をもっとおもしろく、もっと身近に
「漢方生薬研究所」というブランド名の雰囲気とは裏腹に、社長をはじめ社員の方たちも若い方が多く、商品のパッケージデザインもオシャレ。一番の売れ筋商品、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などは、まるでハーブティーのパッケージのよう。若い方たちにも好まれそうです。

人気商品の「EGタイトpure 防風通聖散」「EGタイトLight 防風通聖散」「漢生爽楽 防風通聖散」
橋口さんは、漢方を新しいイメージで伝えることによって「医食同源をもっとおもしろく、もっと身近に感じて欲しい」とおっしゃいます。薬膳おかゆの宅配専門店も「忙しい時にこそ、体に優しい薬膳料理を手軽に食べてほしい」という願いから始められたそうです。

「薬膳宅配専門店おかゆや」の薬膳料理は、顧問の大久保愛先生に監修をお願いしているとのこと。大久保先生は、漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方アドバイザーでもあります。
先生の著書『心がバテない食薬習慣』を読んでみると、モロヘイヤが、胃腸の粘膜を強化し、消化を助ける食材として紹介されていました。漢方では、「清熱滋陰(せいねつじいん)」といって、熱を冷まし、体を潤す野菜だそうです。
そのような理由から、おかゆの具材として、堂々選ばれたのですね。次回はぜひ、モロヘイヤおかゆをいただいてみたいです。
今年5月には、博多店に加えて、東京・代官山店もオープンしています。
薬膳宅配専門店 おかゆや
博多店はインスタグラムの購入ボタンからご注文いただけます。代官山店はUber Eats の公式サイトをご利用ください。
株式会社ハーバルアイ

博多店はインスタグラムの購入ボタンからご注文いただけます。代官山店はUber Eats の公式サイトをご利用ください。