
神戸在住ミュージシャンほんごうたつやインタビュー
実話を元に作られた曲『モロヘイヤ』に込められた思いとは


YouTubeで見つけた『モロヘイヤ』というタイトルの曲。
いったいどんな歌なのか?
YouTubeで『モロヘイヤ』という曲を発見。
どんな歌なのか?
早速、聴いてみると・・・・・・予想を裏切る名曲でした。
まずはお聴きください。
ほんごうたつやさんの『モロヘイヤ』。
三宮でインタビュー取材
ほんごうたつやさんは、神戸を中心に活動するシンガーソングライター。
三宮で、オリジナル曲『モロヘイヤ』についてお聞きしました。


三宮センター街にて
2018年に発表されたオリジナル曲『モロヘイヤ』は、ほんごうさんの曲の中では、数少ない、実話を元に書かれた曲だそうです。
その歌詞がこちら。
棺に釘をうつ
母は涙を こらえながら
それでも 力強く
金槌を握りしめていた
鉄棒が苦手だった
ぼくを静かに見守りながら
優しく優しくスパルタ
そうして さかあがりができた
都会の空が これほど
綺麗な夜は なかった
そう今日は あなたが
棺に釘をうつ
母は嗚咽を 飲み込みながら
思い出が こぼれ落ちぬように
しっかりと うちこんでいた
好き嫌いが多い孫
野菜も嫌いだったけど
あなたが汗を流し作った
モロヘイヤは好きだった
都会の空が これほど
綺麗な夜は なかった
そう今日は あなたが
星になった夜


母方のお祖父さんのお葬式の直後に書かれたこの曲。
「棺に釘をうつ」という衝撃的なシーンの描写からはじまるのですが、曲のタイトルは何故か『モロヘイヤ』。その理由をお聞きしました。
「ぼくにとって、お祖父ちゃんのイメージは、モロヘイヤのイメージとほぼイコールなんです。」と、ほんごうさんは言います。
ほんごうさんの実家(岡山県津山市)から少し離れた町に住んでいたお祖父さんが、庭で栽培していた野菜がモロヘイヤ。
お祖父さんは、お母さんが行くたびに、収穫したモロヘイヤをお土産にもたせてくれたので、家ではお浸しなどのモロヘイヤ料理がよく出たそうです。
本当に野菜が嫌いだった
歌詞にもあるとおり、野菜嫌いだったほんごうさんですが、何故かお祖父さんの作ったモロヘイヤは好きで、よく食べたとのこと。
孫がよく食べるというので、お祖父さんがせっせと作って持たせてくれたのか、頻繁に食べていたのでモロヘイヤ好きになったのか…どちらが先か定かではありませんが、癖のない味の葉野菜、モロヘイヤは野菜嫌いの子供にも食べやすかったのでしょうね、きっと。


葬儀という悲しいシチュエーションの歌ですが、「孫に美味しい野菜を食べさせたい」というお祖父さんの思いが伝わってくる素敵な歌だと思いました。
ほんごうさん、今後も素敵な歌を作り続けてくださいね。
これからのご活躍に期待しています。
ライブ情報は、Twitterをチェック!

直筆の『モロヘイヤ』の歌詞